初心・高齢者マーク明示を

「○○ファースト」という言葉をよく聞くようになりました。
〇〇の部分には対象となる者が入ります。
車の運転という場面で、この対象所は誰でしょうか。
それは初心者や高齢者であると思います。
どんな世界であっても初心者の技術は周りに比べ劣ります。
そして人間は年齢とともに必ず身体能力が低下します。
ともに事故を起こす危険性を含んでおり、それは誰であっても同じことです。
しかし、対象者が分からなければ周りも気遣いをすることはできません。
それを知らせる仕組みとして初心者マークや高齢運転者マークがあります。
しかし残念ながら、私の周りでは適切に使用されていると思えません。
「自分は大丈夫、格好が悪い」などが理由でしょうか。
それはただの過信であり、ドライバーとしての自覚の欠如だと思います。
それが事故を引き起こすのだと思います。
特に免許取り立ての若いドライバーに言いたいのは、
「手に入れたのは自由の翼でもあり、殺傷の道具にもなりえる」ということです。
そして若い人の手本となるのが高齢者ではないでしょうか。
良い循環が生まれ、痛ましい事故がなくなることを切に願います。

2021年 5月9日(日) 京都新聞 「読者の窓」掲載

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