コロナ禍 考える余裕奪う

戦争、命の重さ、環境問題。ここ最近は時節的なこともあり、
これらに関する記事が多く見受けられました。
世間の人たちも、いろいろな思いを巡らせたと思います。
しかし、残念ながら私はいまいち関心が持てず、人ごとのように捉えていました。
お叱りを受けるかもしれませんが、
「どうでもいい」とさえ思う自分がいるくらいです。
理由は何か?
単純に生活に余裕がないからです。
私は事業を営んでおりますが、このコロナ騒動で状況は一変しました。
何とか持ちこたえている状態です。
冒頭に挙げた問題を真剣に考えても生活は改善されません。
現実問題として日々の生活が危ぶまれる中においては、
これらの問題に思いを巡らせる暇があるなら、目の前にある生活のやりくりに全神経を集中させなくてはいけません。
このような状態になっているのは、特に現役世代ではないでしょうか。
著名人や関係者がいくら問題提起を行っても、
コロナ騒動の影響を受けた現役世代には響きません。
必要なのは状況の改善であり、それによって得られる心の余裕だと思います。
このことが政治に関わる人たちに少しでも伝わればと思います。

2020年 9月12日(土) 京都新聞 「読者の窓」掲載

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