買いだめ 試される気遣い

家の近くにドラッグストアがあります。
マスク、ティッシュ、トイレットペーパー、消毒用アルコールなどが、少し前から品切れ状態です。誤情報が混じっていたとしても、なくなってしまうということを考えれば、買いだめした方が正解です。我が家では、トイレットペーパーの在庫が少し心配です。
しかし、見方を変えると良い勉強になるかもしれません。今の状況は、電車やバスの車内と同じです。それはお年寄りや体の不自由な人に席を譲れるかということ。
買いだめすることは、悪いことではありません。自己防衛は人間の本能でしょう。
しかし、近所のお年寄りなどは困っていないでしょうか?お年寄りは行動判事も狭く、近所で品切れなら、その時点で諦めるしかありません。
あなたが買いだめした物の量は本当に必要な量ですか。近隣のお年寄りは途方に暮れているかもしれませんよ。周りへの気遣いや心配り。これがなくなったら、争いしか起こりません。憲法9条改正の問題がたびたび取り沙汰されます。
試されていると感じるのは私だけでしょうか?国内で協力し合えないなら、他国と協調することも不可能です。

2020年 3月12日(木)京都新聞 「読者の窓」掲載

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