年金 将来世代よりもまし

消費増税、必要な老後資金2000万円、マクロ経済スライドといった話題が上がると、年金受給者の方がどれだけ生活が大変かという内容の投稿を「窓」欄でよく見かける。もちろん、生活は大変なんだと思う。ただ、私たち現役世代がどう思っているか。冷たい表現に見えるかもしれないが、「もらえるだけましじゃないですか?」と言いたくなる気持ちがある。
周知の事実だと思うが、人口が減っていくこの国で年金情勢が可能性は低く、
40代の私が受給者になる頃には現状より悪化しているのが当たり前だと思うし、
考えたくもない。そのことを踏まえると、前述の悪態もつきたくなるところである。ただ、間違ってほしくないのは、この国のために頑張ってこられた高齢者の方には、健やかな老後を過ごしてほしいとは思っている。
本来の年金の姿は「現役世代からの仕送り制」だと聞いた事がある。
パチンコ・競馬・宝くじ、これらの場所で高齢者の姿をよくお見かけする。
仕送り制という事を前提で考えると、
生活保護制度同様、年金制度は使途にまで踏み込んでいかなくてはいけない問題なのかと思う。

2019年10月11日(金) 京都新聞 「読者の声」掲載

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